福田こうへいコンサート
スピーカー転倒事故を踏まえ今後の安全管理及び防止策について

2月3日群馬県太田市民会館にて開催予定であった福田こうへいコンサートにて、スピーカー転倒事故が起き、お客様4人が巻き込まれる事態となり、公演は中止となってしまいました。事故にあわれたお客様、当日コンサートを楽しみに足を運んでいただいたお客様、関係の皆々様に多大なご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。

今回のスピーカー転倒事故を踏まえ、暗転幕や緞帳の昇降が起因とするスピーカー転倒事故が起きない様、転倒防止策を徹底することで、ご来場いただくお客様に安心してコンサートを楽しんでいただける状況を作ることが役割と改めて考え、対応していく所存です。また、会場の舞台管理業務をしている会場のスタッフとも情報の共有をしながら、対応を協議して安全を確保することを第一に行動いたします。

<今後の対応>

今まで通り会館の担当者との協議は勿論だが、会館側の判断を仰ぎながらも最も安全な対応をとること。
今回のように、会館の構造的に大臣柱の厚みが無く、幕の全負圧がスピーカーへかかる場合は、幕類の昇降を協議の上判断し、場合により会場側スピーカー台使用も考慮に入れ検討する。

●対策1:スピーカーの設置において

①スピーカーの高さを可能な限り低くする

・今までの高さより、低くすることで重心を低くし、また総重量を軽くすることで転倒するリスクを減らす。

②スピーカーを置く位置のクリアランスを十分に確保する

・緞帳幕前や防火シャッター前が90cm程度の狭い場合、会場にスピーカー台があれば使用する。クリアランス的に確保できない場合は緞帳の使用を禁止することも考慮する。

・尚、防火シャッターも考慮しなければいけないが、緞帳が防火シャッターを兼ねる場合において、クリアランスの確保ができない時は、緞帳奥にスピーカーを設置する場合もある。

③転倒防止の引っ張りをとる

・今まで会館から指導があった時は上側のみをアンカーと繋ぐ対応をしていたが、下側のサブローもアンカーと繋ぐ事で客席側には倒れないようにする。

・2,500名を超えるキャパ数においてスピーカー出力上、サブローがもう一段必要な場合は、確実なポイントを会館担当者と十分協議のうえ2点以上の引っ張りを必ずとること。

・会館側に見合うアンカーが無く、代わりの引っ張るポイントも無い場合は、協議の上公演が可能かどうかの判断をする。

●対策2:本番中のスピーカーと絡む幕類の昇降について

①スピーカーと絡む幕類の昇降は、動作確認を入念に行う。

②本番中の動作にて幕類の昇降には上手、下手にスタッフを配置し、下部のパイプ等の介錯をして安全確保を行う。

③空調の状態を会館側と協議をし、空調の運転方法を客入れ前に協議をする。危険が伴う場合は、演出方法を考え幕類の昇降を禁止する。

以上の対策を行い会場の舞台管理業務各担当者と情報を共有しながら、安全管理を徹底し、今回のような事故が絶対起こらないように作業を進めて参ります。

2021年2月12日
株式会社ベルワールドミュージック
株式会社イズム
福田こうへい公演スタッフ一同